ダイニングキッチンのレイアウト別の特徴まとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
CASA PARISIENNE, Filippo Fassio Architetto Filippo Fassio Architetto Modern kitchen
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ダイニングキッチンとは、その名の通り、ダイニングスペースとキッチンスペースが1つの部屋にまとめられている室内空間のことを指します。その昔はほとんどの住宅でダイニングとキッチンが2つの部屋に分かれていましたが、2つのスペースを1つの部屋にまとめることで、住まい全体にスペースの余裕が生まれる他、開放的なインテリアにもなります。そこで今回は、ダイニングキッチンのレイアウト別の使いやすさなどの特徴やメリットについて紹介していきたいと思います。

ダイニングキッチンがキッチン台で一続き

ダイニングキッチンがキッチンカウンターで一続きにつながっているタイプは、アイランドキッチンと合わせる形で非常に人気があるレイアウトの1つです。料理をダイニングテーブルまで持っていく手間もなくなりますし、食べ終わった後の食器の片付けの煩わしさからも解放されます。こちらの住まいでは、ダイニングの床を1段高くすることで、大人にとっては座卓のような高さとなり、子どもにとっては椅子に座って丁度いい高さとなっています。また、キッチンの方にはカウンターチェアに座れて、それぞれの座り心地にあった場所で食べられるダイニングにデザインされています。

I型キッチンとダイニングのコンパクトさ

I型キッチンは、壁に面して1列からなるキッチンですが、他のキッチンタイプと比べて、キッチンがコンパクトなスペースに収まる利点を持っています。なので、ダイニングと組み合わせても、非常にスペースを小さくまとめることができます。2つの距離をうまく調整することで、体を反転するだけでキッチンとダイニングを行き来できる点も大きな魅力です。

すっきりとするⅡ型キッチンとダイニング

I型キッチンは、ダイニングからキッチンが丸見えとなるため、ごちゃごちゃとした印象を受ける方もいると思いますが、Ⅱ型キッチンにするだけでダイニングキッチンをすっきりとした印象にすることができます。また、作業スペースも増えるので、調理のしやすいキッチンともなります。こちらの住まいでは、キッチンサブカウンターをコンクリートで製作し、周囲のインテリアと合わせてとても洗練されたモダンなダイニングキッチンとなっています。また、そこに設けられた大きな開口が、ここを明るく開放的なインテリアにしてくれるだけでなく、家族が楽しく団欒できる住まいの中心的な場所にしてくれています。

豊富な収納と調理スペースのL型キッチンとダイニング

L型キッチンの特徴は、キッチン全体が壁に面していることから、収納量が豊富なことと調理スペースの大きさです。I型キッチンのように、ダイニングテーブルに料理が出しやすいというメリットを持っていますが、ダイニングからキッチンが丸見えとなってしまう点を気にされる方もいらっしゃるでしょう。ダイニングテーブルとキッチンの距離をうまくとって、キッチンの移動が難しくならないようにすることがポイントです。

コンパクトなダイニング

一人暮らしなどの場合、自宅であまり料理をしない方も多いでしょう。そうした時は、大きなダイニングスペースは必要ないので、こちらのようなコンパクトなダイニングテーブルをキッチンのそばに設けて、その分をリビングなどの他のスペースに有効利用しましょう。あるいは、日常的にはこのようなキッチンにある小さなダイニングテーブルで食事をして、ゲストが来た時には別の大きなダイニングスペースで食事ができるような使い分けをしてもいいかもしれません。

丸型テーブルで広々としたダイニングキッチンに

ダイニングテーブルは、四角いものが一般的ですが、丸型のダイニングテーブルを取り入れることも是非考慮してみて下さい。丸いテーブルは四角いテーブルよりもインテリアを広々と感じさせてくれるだけでなく、座れる人数もよりフレキシブルに変えられます。キッチンタイプもそうですが、リビングスペースとのつながりも考えながら、建築家とともに理想のダイニングキッチンをつくっていきましょう!

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