白色でばしっと決めるインテリア

Nami Sasaki Nami Sasaki
Badkonzept SBZ, baqua - Manufaktur für Bäder baqua - Manufaktur für Bäder Spa
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白色は、他のどんな色ともインテリアとも喧嘩しない、いわば色の最優秀選手。しかも、部屋を広くすっきり見せるという嬉しい効果付きです。そんな白色をインテリアに取り入れない手はありませんよね。しかし一口に白といっても、あたたかみのある白から、都会的な感じのするスタイリッシュな白まで、素材やインテリアによってその表情は様々。自分のイメージに合った白色を見つけることが大切です。そこで今回は、様々な表情をもつ白色のインテリアを集めました。ぜひインテリアコーディネートのご参考になれば、と思います。

ゴージャスな白。

まず初めにご紹介するのは、ゴージャスという言葉以外思いつかない、こちらのデコレーション。イギリスのThe White Companyが手がけました。社名に白が入っていることからも、白の扱いを得意としているのが明らかですよね。テーブルコーディネートは、カラフルなものも素敵ですが、白でまとめると、華麗な雰囲気を演出することができます。パリッとのりの効いた真っ白のテーブルクロスに、純白の薔薇を添えて。サテンのリボンで椅子を飾り付けても可愛らしいです。レースの王道も白色なので、テーマカラーを白にすると、なにかと装飾品も集めやすそうですよね。

広く感じる白。

こちらはLIC・山本建築設計事務所の手がけた、真っ白な世界が広がる住宅。白は空間を広く見せる効果がありますが、こちらの住宅ではそれに加えスキップフロア方式が採用されているので、空間はひとつに繋がり、圧倒的な解放感が味わえます。埋め込み式のトップライトが、シンプルな仕上げを邪魔せずに、美しく収まっているのもポイント。色も空間の広さの体感を左右することを頭の隅においておくと、インテリア選びのときに役立つかもしれませんね。

紙が産み出した白。

こちらはなんと1枚の白い紙から作り上げられた照明。東京を中心に活躍するkosuke sakai & associatesが手がけました。なんでも、1枚の紙に斜めに切り込みを入れて円筒状に丸めると、樽のようにお腹がぷっくりと膨れた形になるのだそう。自然な曲線を描き、物理的にも安定したデザインなんだとか。スリット状になった紙の向こう側も垣間見え、オブジェとしても十分通用するインテリアですね。

健康療法の白

こちらはドイツのbaqua badkonzeptが手がけたバスルーム。ドイツには「クナイプ」と呼ばれる健康療法があります。ちょうど足湯の冷水版といったところで、浅い冷たい水の中をゆっくりと歩くことで、血行促進が期待できます。こちらのバスルームは、バスタブの横にクナイプ用のスペースがあるのが見て取れますね。横には階段状のベンチが設置され、お風呂上りに寛ぐにはもってこいです。全体的に真っ白のインテリアで統一されているので、清潔感も感じられ、気持ち良く入浴できそうです。

整理整頓で活きる白

ARCHSOL DESIGNが手がけ、「わんわんハウス」と名付けられたこちらの住宅。夫婦2人と犬4匹の生活の舞台となっています。クライアントの要望だったという、木の質感と白いタイルの2つが見事に融合したデザインですね。特筆すべきは、この住宅では、犬用の道具類、はたまたゴミ箱に至るまで、収納場所が計算され尽くしているという点。物があるべきところに全て納まっているおかげで、すっきりとした印象を与える白色が、さらなる清潔感を醸し出します。まるでモデルルームのような、美しい空間です。

ほんわかする白。

イギリスのキッチンデザイナーPTC Kitchensが手がけたダイニングキッチン。カウンターと一体となったボードが、水平のラインを強調し、すっきりとしたデザインに見せてくれます。このお部屋のチャームポイントは、なんといってもダイニングチェア。身体がすぽんと収まるような丸いフォルムが可愛らしく、内側の淡いピンクが、またほんわかとした雰囲気を醸し出します。壁も一部薄いブルーに塗られ、白とパステルカラーの相性の良さを再認識できますね。

壁を彩る白。

こちらはアルキテク設計室の手がけたダイニングルーム。白い壁にくりぬかれた出入り口が可愛らしいですよね。壁が白で塗られていると、開口の形が際立ちます。さらには、奥に全く異なる色の壁を設置して、アイコン的存在に仕立て上げる、という技も可能。清潔感も生まれて、開口までデザインできる白い壁は、デザインの優等生なのです。

駆け上がる白。

真っ白に伸びる階段が美しいこちらの玄関ホール。イギリスのRailing London Ltdが手がけました。シンプルながら、その存在感は圧倒的。まるで浮いているかのような踏み板が、軽快なリズムを奏で、ガラスを使った手すりも、玄関ホール全体の透明感をさらにアップしてくれます。思い切って過度な装飾もせず、白一本勝負でいったからこそ、微妙なカーブがエレガントに見える、粋なデザインです。

漆喰の白。

こちらはクライアントの趣味である、詩や書画を嗜むための空間として建てられた離れ。東京を中心に活躍するリノベーション会社、Style is Still Living ,inc.によって手がけられました。「繭のなか」というコンセプトでデザインされた室内には、土佐漆喰が天井から床まで全面に塗られ、ゆるくカーブを描く側面が、コンセプトの通り、繭に包まれているかのような安心感をもたらします。漆喰の白は、一口に白と言っても、有機的な色なので、あたたかみを出したいときには、ぜひチョイスしたい塗料ですね。

大福餅風の白。

こちらは大阪に拠点を構えるON ARCHITECTSが手がけた和菓子屋さんの内装。「お菓子のように気軽に美味しい和菓子を」というコンセプトのもと、モダンなデザインは女性なら誰でも吸い込まれてしまいそうな可愛らしさ。とくに釜をイメージしたデコレーションは、まるで大福餅を連想させるかのような、真っ白でほんわかした、柔らかいフォルム。厨房を見通せる窓の角も同じように丸く優しいカーブを描いていて、見ているだけでもほっこりした気持ちになれそうですね。

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