中世イタリアにタイムトラベル・美しい石造りの家

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イタリア・ピエンツァ近くの小さな村に位置するこの住宅は、なんと1500年代に建てられた美しい石造りの家。多くの古い家と同様に、この家も長い歴史の中でキャラクターや魅力にマイナスの影響を及ぼすリノベーションを何度か経験しています。地元イタリアの建築事務所VPSArchitettiは不適当な箇所を削除し、建物の歴史的な魅力を高めるような方法で家を復元しました。簡単なプロジェクトではありませんでしたが、建築家は家にユニークで現代的なエッジを与えることによって、創造的なデザインの才能を感じさせると同時に、悠久の時を感じさせる独自の魅力を放つ住宅を完成させました。

中世の姿を残す外観

この家があるのはとても緑豊かでのどかな環境です。そこに立つ豪華で重厚な石造りの外観を見ていると、まるで美しい中世イタリアにタイムトラベルしたかのような不思議な感覚に陥ります。それはオリジナルの魅力が復元された証拠。建物の元々の特徴を生かすよう愛情を込めてリノベーションされたことが分かります。

新旧の関係

内部では古い建物と新たに導入された要素の関係を見ることができます。白く塗られた壁と天井はとても明るく清潔感のある雰囲気を作ると同時に、歴史ある建物のユニークな形状を強調しています。現代的な階段はミニマルなデザインにすることで軽やかな存在感に留めています。階段手すりやエントランスドアに使用されている黒いフレームは、白い空間に対して高いコントラストを作り空間を引き締めています。

​キッチン

キッチンは大きな開口部を介して自然光で明るく照らされています。キッチンのインテリアは石窯を思わせる石造りのカウンターが歴史を感じさせますが、それ以外の設備はとても現代的で機能的なインダストリアルスタイルとなっています。部屋の中央にあるテーブルは食事をするためかと思いきや違いますよ、ここはイタリアです!このテーブルはパスタを打つための専用テーブルなのです。家族全員が週末の壮大なホームパーティーを準備するため、このテーブルの周りに集まっているところが想像できますね。

ふとした瞬間の美

こちらは廊下を歩いている時に見つけた美しい室内風景。構造体と陰影がはっとするような一瞬の美しさを作り出しています。現代でも中世でもない不思議な時間感覚が湧き上がるようです。

ホームライブラリ

廊下の先にはホームライブラリがあります。白い空間に本の背表紙が色を差しているというミニマルながらロマンチックな雰囲気。椅子は敢えてコンテンポラリーなデザインのものを合わせて現代のエッセンスを加えています。装飾は一切省くことで本の世界に没頭できそうなホームライブラリです。

​バスルーム

バスルームは石材が豊富に使われた洗練されたインテリアです。ミニマルなデザインでも石そのものが持つ複雑な模様と質感により、重厚で高級感溢れる空間となっています。

ホームスパ

二階にあるのは大きなジェットバスを備えたホームスパです。白と木材を中心にしたシンプルなインテリアで何にも影響されない自分だけの時間を楽しむことができ、心からのリラクゼーションを叶えます。大きな窓からは明るい日差しが降り注ぎ、緑豊かでのどかな風景を眺めることができます。

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