小さくても魅力がいっぱいの65㎡の家

Casa Vitelli: Ristrutturazione di una casa unifamiliare privata, Ossigeno Architettura Ossigeno Architettura Living room
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イタリアの建築家による65㎡の小さな住宅を紹介します。二人暮らしにぴったりなコンパクトなサイズですが、うまくインテリアを作らないとただの狭い家になってしまいます。狭さを感じさせず使い勝手が良く、しかもおしゃれだったら理想的ですよね。そんな願望をすべて叶えたのがこちらの住宅なんです!

さっそく見ていきましょう。

外観

既存の建物をリノベーションしたこちらの住宅。全面道路に勾配があるためそれに沿った形状となっています。正面外観は控えめな開口部でプライバシーを確保。観音開きのシャッターと格子で防犯性を高めて。シャッターはイタリアの住宅の古典的な要素ですが外観のアクセントにもなっており可愛らしい雰囲気もあります。

オープンプランの室内

室内は白を基調に味わいのあるレンガの壁や滑らかに研磨したコンクリートの床など、モダンとラスティックがうまくミックスされたおしゃれな空間!手前がリビングルーム、奥がキッチン&ダイニングというオープンプランです。正面の開口部はバルコニーへ通じています。カラフルなダイニングテーブルや天井の梁からコードをたくさん垂らした照明など、気になる点がいっぱい。詳しく見ていきましょう。

キッチン

こちらは明るい光が差し込むキッチンです。白いミニマルなキャビネットは壁と一体化して圧迫感を感じさせません。一部オープンにした棚が装飾スペースも兼ねています。よく使うツールや調味料専用のスペースとすれば、調理の際にいちいち扉を開閉する手間が無く便利ですね。シンクの前に貼った六角形のモノクロタイルがさりげなくおしゃれ。

リビングとの接続

直角に折り曲げたキッチンの一部、コンロのある部分がリビングルームとの境界となっています。しかし長さとしては短いので、仕切り感はありつつも両スペースの接続は損なわれていません。リビングからダイニング及びキッチンへという移動も楽々。

勾配のある屋根には木材の梁が現しで残されていますが、天井全体を白でペイントしているため軽やかなコテージ風の雰囲気。色調豊かなレンガの壁とのコントラストも魅力的です。左右に開口部はありませんが、全体に光が満ちている明るい室内であることが分かります。

ダイニングルーム

ダイニングテーブルは古いテーブルをカラフルにペイントしたもの。素朴で肩肘張らないおしゃれが居心地の良い雰囲気です。これなら日本の住宅でもすぐに真似できそうですね。天板は色を塗らずナチュラルなまま残すのがポイントです。最初の写真でも目を引いたコードをたくさん垂らした照明。このコードにも色が使われているためテーブルとよく調和しています。インダストリアルなエッセンスと遊び心を感じさせる若々しくフレッシュな印象のインテリアです。

バスルーム

色が使われていたLDKとは反対にバスルームはグレーでまとめたシックなインテリアです。床を白くすることで明るさを維持して。細長い鏡や照明、壁から直接伸びている水栓などがモダンです。救命用の浮き輪を飾ってマリンなアクセントに。

シャワー室

反対側のアングルから見てみましょう。シャワー室はガラス張りで存在感を薄めて。出入り口の扉にも鏡を設置することで、スペースをより広く見せる工夫がされています。

寝室

続いて寝室を見ていきましょう。寝室はLDKよりもさらに白の分量を増やしてシンプルに作ったインテリア。家具は少なくても表情豊かな塗り壁や、その壁とどこか共通性を感じさせる装飾的な織りが魅力的なベッドカバーなど、質感で魅せるスタイリングが印象的です。

装飾性

アンティークのナイトテーブルや壁の装飾も味があり素敵。アンティークの装飾はひとつでもインパクトが強いものが多いので、バランスを見ながら配置していき、少し足りないかな?くらいがちょうどいい感じ。

間接照明

天井付近に設置された間接照明が幾何学的で印象的な光を放ちます。深い陰影がインテリアをよりドラマチックに演出。

インテリアをよりモダンに素敵に演出する照明のアイデアはこちらの特集で紹介しています。合わせてご覧下さい!

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