自然素材のひとつ、「木」は私たちの暮らしで一番身近な素材のひとつです。温かみがあり、自然が生み出すほっとするような癒しの力は空間を優しく包み込みます。新建材の普及に伴って、本物の木の素材を使われる機会が徐々に減りつつありますが、実際に触れてみると本物の木にはかなわない質感や風合いはたまりません。今回ご紹介するのは、リノベーションによって仕上げられた、ナチュラルな空間3選です。木の素材が生きるナチュラルでぬくもりのあるインテリアを見てみましょう!
当初は3LDKだった間取りを、スケルトン状態にしてリノベーションを計画。ごく普通で、よく言えばレトロさを残していた中身は全て取り払われ、株式会社エキップによって生まれ変わります。
すべてスケルトン状態になってからのリプランでは、当時お子様がまだ2歳とちいさかったため、間仕切りで分けてしまう子供部屋は設けず、リビングと隣り合うキッズスペースのある1LDKの広々プランに。天井にたっぷりと木をあしらい、柔らかな温もり溢れる空間へと生まれ変わりました。壁面の塗壁や、素材を生かしたインテリアで暖かな優しさのある暮らしができるような室内です。いつでも目の届くスペースにボルダリングウォールやたっぷりの本をしまえるキッズスペースがあり、親子のふれあいを目一杯楽しめる住まいになりました。本住宅については「子育て世代のための住まい「ステージのある家」」で詳細をご紹介しています。
クラシカルで時代遅れの内装だった以前のマンション。洋風と和室が隣りあい、調和の取れていない空間でした。マンション独特の躯体の凹凸と、内装の仕上げがごちゃごちゃした印象を与えています。一色玲児 建築設計事務所 / ISSHIKI REIJI ARCHITECTSがこちらのリノベーションを手がけました。
北海道の長い冬、室内にいる時間を少しでも快適に過ごせるように、暖かみのあるインテリアを目指した本プロジェクト。北欧の家具が似合うよう、白染めした木材を内装に用い、グレイッシュな色味がシックで木の質感に新しい表情を吹き込んでいます。木とホワイトのシンプルな組み合わせながら、空間の余白とポイントに置かれた家具が上質さのあるインテリアに仕上がりました。光が当たると一層温もりを感じる研ぎ澄まされた空間です。本住宅については「木張りの壁で暖まろう!北欧風のインテリアに」で詳細をご紹介しています。
昭和の大量生産時代に建てられた築37年の住宅。量産型の間取りや内装は、暗く窮屈さのある印象でした。COIL松村一輝建設計事務所はその空間にメスを入れ、快適で心地よい家へとリノベーションさせます。
ぎゅうぎゅうに詰められた印象だった室内は、抜けや光の道を作り、以前とは比べものにならないほどの明るい雰囲気の玄関へと生まれ変わっています。工場で大量に生産された一昔前の建材を撤去し、杉の無垢材のフローリングなど木の温もりを肌で感じられる心地よい住まいへ。夏暑く、冬寒いという建築ラッシュ時代の家の特徴を踏まえ、断熱仕様など居住性を高めるための施工もなされています。新築物件に劣らない、ナチュラルで居心地の良い家へと変身を遂げました。本住宅については「光を生み出し、耐震性も向上。次世代を見据えた性能の住宅リノベーション」で詳細をご紹介しています。