緑のカーテンで快適な夏を過ごせる住まいに!そのメリットまとめ集

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
country by Quadro Vivo Urban Garden Roof & Vertical, Country
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緑のカーテンという言葉を目や耳にしたことがある方も多いと思いますが、年々厳しさを増す夏の暑さと、さらには冷房をなるべく使わないエコな暮らしへの意識の高まりから、植物を用いて夏を快適に過ごそうという方もますます増えています。そこで今回は、緑のカーテンが住まいにもたらしてくれるメリットをまとめて紹介していきたいと思います。日々育っていく植物を楽しみながら、夏を快適に過ごせる住まいにしていきましょう!

緑のカーテンとは

緑のカーテンとはそもそも、アサガオやキュウリ、ヘチマといったツル性植物を建物の外壁あるいは外壁から少し離れた位置に張られたネットに這わせて育てることで、その植物が太陽光を遮断してくれる天然のカーテンとなってくれるもののことを言います。デパートや小学校といった公共施設で見かけることが多いかもしれませんが、ガーデニングの1つのアイテムとしてなど住宅にも取り入れやすい快適な住まいづくりの方法でもあります。

メリット1:室内への直射日光を遮る

緑のカーテンのメリットとしては、まず窓から室内に差し込んでくる直射日光を遮ってくれるということが挙げられます。それにより、室温の上昇を抑え、冷房効率を高めてくれるともに節電にもつながります。ゴーヤやアサガオ、ヘチマやフウセンカズラなど、毎年違った種類の植物を選ぶことで、窓から見える風景を変えてみてもいいかもしれません。直射日光を遮るにはルーバーの1つの方法です。それについては、「ルーバーのメリットまとめ集」も是非参考にしてみて下さい。

メリット2:外壁の温度上昇を抑える

開口部だけでなく外壁への直射日光も遮ってくれることで、外壁の温度上昇を抑えてくれることもメリットとなります。昼間に外壁に直射日光が当たっていると、それにより外壁に熱が蓄熱され、その熱が夜間に放熱されることで外は涼しくても室内では暑く感じてしまうことになります。緑のカーテンを取り入れる際は、窓の周囲だけでなく、外壁にも設置していきましょう。

メリット3:植物の蒸散作用による涼しさ

植物の蒸散作用によって得られる涼しさも緑のカーテンがもたらしてくれるメリットとなります。植物は吸収した水分を葉っぱから蒸発させるため、それにより周囲の温度を下げてくれます。日陰でも、庇や屋根などの構造物がつくり出す場所よりも、緑のカーテンのような草木がつくり出す場所の方が涼しいと感じるのはそのためです。

メリット4:緑のカーテンを通り抜ける風の心地良さ

緑のカーテンがつくり出す日陰の涼しさは、そこを通り抜ける風も涼しくなり、心地良い風を室内に取り込めるようになることも大きな魅力となります。こちらのユミラ建築設計室が手掛けた住まいでは階段廻りにワイヤーを張り、そこにジャスミンなどのつる植物を絡ませることで、夏場でも住まいに涼しさをもたらしてくれると同時に、階段を使って高い場所でも簡単に植物の手入れができるようなかたちになっています。

メリット5:自然とのふれあい

窓を通して日々成長し変化していく植物の様子を楽しむことができるといった自然とのふれあいも魅力的な点です。毎日植物が伸びていく様子から、花が咲き実がなるまで常にその成長を楽しめます。さらには、なった実を収穫し食すこともできるので、子どものいる家庭にとっては教育的な意味も期待できるでしょう。こうしたメリットを踏まえながら、どこに設置するのか、どの種類の植物を植えるのかなどを考えていきましょう!

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