二地域居住とは?その特徴とメリット・デメリットまとめ

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
昭和モダンの木造住宅, モリモトアトリエ / morimoto atelier モリモトアトリエ / morimoto atelier Modern houses Wood Wood effect
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二地域居住あるいは二拠点居住という言葉を聞いたことがあるでしょうか?家を建てる際に自然豊かな田舎を選ぶか、利便性のいい都会を選ぶかで悩む方も多いと思いますが、そのどちらにも家を構えて暮らしていくというライフスタイルのあり方が今注目を集めています。そこで今回は、二地域居住の特徴やメリット・デメリットについてまとめて紹介していきたいと思います。

二地域居住とは

二地域居住とはそもそも、都会に家を持ち生活している人が、週末あるいは夏・冬などのある季節の間、田舎にある別の家で過ごすことを言います。その田舎の家を特に「週末住宅」として聞いたことがある方もいるでしょう。つまり、平日は都市において仕事のある生活を送り、土日は都会の喧騒から離れた田舎の週末住宅で自然を楽しみながらゆっくりとくつろぐ暮らしをしていくことで、二拠点居住とも言われます。また、暑い夏を涼しい地域で、寒い冬を暖かい地域で過ごすスタイルを「季節移住」とも言います。

写真:モリモトアトリエ

メリット1:田舎の良さと都会の良さを楽しめる

二地域居住のメリットとしてまず挙げられるのは、もちろん田舎の良さと都会の良さを両方楽しめることでしょう。普段は通勤や通学、買い物に便利な都会で暮らし、週末には都会では体験できないような自然に囲まれた健康的な暮らしを送ることができます、また、都会とは異なり田舎では余裕のある広さの敷地が手に入りやすいことから、住まいのかたちも都会の住まいよりも理想とするものが実現しやすくなるでしょう。

メリット2:様々な住み方や使い方が可能

上で述べたように、敷地の広さや周辺環境から田舎ではより思い通りの住まいのかたちを実現しやすくなることから、都会の家と合わせて様々な住み方あるいは使い方を可能にしてくれることもメリットとして挙げられます。また、都会の家は仕事、田舎の家は趣味といったように住まいのかたちのテーマが明確となり、それぞれの家をより魅力的なものにもしてくれるでしょう。こちらのすわ製作所が手掛けた週末住宅では、広い土間を設けて家の中にある暖炉のための薪割りのスペースとして、あるいはスキーウエアなどを乾燥させるなど、都会の住まいではできないような空間の使い方が可能となるとともに、大きな開口を開けて、自然が家の中にあるような開放的な住まいも実現できるでしょう。

写真:SUWA

メリット3:今の暮らしを維持したまま、新しい暮らしをプラスできる

二地域居住を考えている方の中には、都会の生活を離れて完全に田舎で暮らしたいという方も少なくないのではないでしょうか。ただ、そうなると心配になるのが仕事や収入を維持できるかだと思います。二地域居住は、都会で今の仕事や暮らしを維持したまま、田舎での暮らしをプラスできることからそうした心配がない暮らしのかたちとなります。また、都会の家が気に入っていたり、そこでの友人関係などを大切にしたい方にも二地域居住は非常に魅力的なものとなるでしょう。

写真:Toshiyuki Yano

デメリット1:二軒分の住まいにかかるコスト

二地域居住をデメリットとしては、まず2つの家を持つことから、住まいにかかるコストも二軒分になることが挙げられるでしょう。ローンや家賃はもちろんのこと、電気代や水道代、さらには建物のメンテナンス費用も将来的にはかかってくるでしょう。また、都会と田舎の家を往復する交通費もかかることも忘れてはいけません。メンテナンス費用といったランニングコストについては、「ランニングコストも考えた住まいづくり。知っておきたい5つのポイント」も是非参考にしてみて下さい。

デメリット2:防犯面

片方の家を長期で留守にすることになる二地域居住では、防犯面で心配となることもデメリットとして挙げられます。そうしたことから、そうした防犯面についても考えながら家づくりをしてみたり、近所の方と仲の良い関係を築いて留守中に見てもらってみたり、あるいはホームセキュリティを取り入れるなどの対策を講じていきましょう。

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