トイレを使いやすく安全にするための6ヶ条

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
団地の集会所をリノベーション, 株式会社フロッグハウス 株式会社フロッグハウス Eclectic style bathroom
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トイレの使いやすさについて普段は気にすることがないかもしれませんが、年齢を重ねていき足腰が弱くなったり、あるいは車椅子を利用することになれば、その利便性が目に付きますし、それは安全性にもつながります。そこで今回は、トイレを使いやすく安全にするためのポイントを紹介していきたいと思います。ちょっとしたことで使いやすくもなり、使いにくくもなるので、しっかりと以下の点を考慮してみて下さい。

トイレを広くする

トイレを使いやすくするためにまずポイントとなることはトイレを広くとることです。通常トイレの広さは最小限の面積に抑えられ、その分その他の生活空間により多くの面積が費やされます。しかし、それではいざ介助などが必要になった際に非常に使いづらい空間となってしまいます。また、トイレ内だけでなく、扉についても十分な幅を確保し、車椅子や介助をする人が通りやすいようにしておくことも大切になります。

手すりの設置

他人の手助けが必要であっても、トイレはなるべく自力で使えることが一番だと思います。その際に助けとなってくれるのが手すりです。手すりにも様々なタイプがありますが、トイレ内での立ち上がり動作と座り動作を助けるためにおすすめなのがL字型の手すりです。また、手すりを設置する際は手すりの高さや素材、あるいは握る部分の直径や断面形状などを実際に確認していき、使う人にとって利用しやすい手すりとしていきましょう。

滑りにくい床材

家庭内での転倒は比較的よく起こる事故となっています。階段での転倒もそうですが、水回りにおいて濡れた床が原因で転倒してしまう可能性もあります。そうしたことから、トイレでも床材に滑りにくいものを取り入れていきましょう。もちろん、床材をすぐに取りかえられないという場合は滑りにくいマットなどを敷くことで対応することもできます。床材については、「住まいにぴったりな床材の選び方」も是非参考にしてみて下さい。

段差のないトイレ

トイレや浴室の出入り口にちょっとした段差があることもありますが、そうした段差がないことも安全なトイレにする上で大切なことになります。高齢になってくるとそうした段差が気になりますし、車椅子を利用するのであれば尚更そうした段差をなくしていくことが重要となります。また、そうしたバリアフリーな床は小さな子どもがいる家庭にとっても安心となるでしょう。こちらのタクタク/クニヤス建築設計が手掛けた住まいでは段差がないことはもちろん、トイレへ3方向からアクセスできる間取りとなっており、さらに利用者が使いやすい住まいに考えられています。

開き戸よりも引き戸

扉の開き方も使いやすいトイレにする上での重要なポイントの1つとなります。高齢者や車椅子を利用する方にとって開けやすいタイプは引き戸です。開き戸であれば扉の開け閉めに体を前後に動かす必要がありますが、引き戸であればその場で簡単に扉の開け閉めができるのです。引き戸をどうしても設置できない場合は、開き戸でも外開きのものにすることで、万が一トイレ内で誰かが倒れでしまった時でも開けられます。

十分に明るい照明

足元がはっきりと見えるような十分に明るい照明にすることも大切なポイントです。トイレは通常それほど明るさが求められませんが、高齢者にとっては薄暗い場所が転倒の危険性が高まることになりますので、安全を重視して照明の明るさも決めてみて下さい。一般的には天井に1つの照明を取り付けるだけだと思いますが、足元にも照明を取り入れてみてもいいでしょう。

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