東京で多くの家を手がける建築家が手がけた狭小間口住宅

Michiko JUTO Michiko JUTO
品川の住処, 株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所 株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所 Living room
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狭くても自分だけの住まいを持ちたいと願う人は少なくありません。東京などの大都市ではなかなか夢を叶えるのは大変ですが、敷地やデザイン次第で実現可能!ご紹介するのはハウジングアーキテクト建築設計事務所が手がけた狭小間口の住宅で、限られたスペースを最大限に利用しています。

間口が狭くても印象的な佇まい

都内の密集する住宅地に計画された住宅です。前面道路に面した間口は決して広いとは言えない狭小地。接道部分にはコンパクトな駐車スペースと並列してアプローチを配置。素材を変えることでさりげなく領域が生まれます。建物をくり抜いたような玄関ポーチの上部にはベランダを配置。変形の屋根が表情のある外観を作り出しています。一つの立ち壁にまとめた外灯やインターホーン、郵便受けによって限られた面積でも有効に利用し、お洒落で雰囲気のある住まいを街並みに向けています。

優しく出迎えてくれる曲線がアクセントの玄関

家づくりに高い関心を抱いていた建て主は玄関にも明確なイメージを持っていました。来客を優しく出迎えるようなおもなしの心が感じられる玄関は、框を曲線にすることで表現。白とダークブラウンを基調とした仕上げによって、落ち着いた雰囲気を出しています。隣家が迫る長手方向には必要な換気と抜け感を確保する規則的に設けた開口が、奥行きも演出。室内に導かれるような長い廊下が印象的です。

開放感を感じさせる階段

極力圧迫感を感じさせないように階段は蹴込み板のないオープンなタイプのデザインを採用。ハイサイドライトやトップライト賢く利用することで、密集地における住宅の採光や換気が十分確保できます。吹抜けになったこの階段も昼間は自然光にそして夜はライトアップによって明るく雰囲気のある空間に。

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の階段を紹介しています。◀

※ 階段の写真ページ

トップライトを有効に使う

こちらは1階の個室です。隣家とは視線が交差しないように境界壁を設けた上で大きな開口を設置。さらに吹抜けになった部分にはトップライトを設け、プライバシーを保ちながら心地良い日の光を室内に取り込んでいます。白で統一した床や壁を引き締めるようにサッシ枠には黒を採用。主張しすぎないスタイリッシュな雰囲気が素敵ですよね。

【トップライトについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ トップライトが果たす役割まとめ

ワンルームタイプの広がりを感じさせるLDK

家族が皆で過ごすLDKは2階へ。淡い色調でまとめた空間にダークブラウンで仕上げた構造材がメリハリをつけています。三角屋根の傾斜が現れた天井の高いリビングが実際以上の広さを感じさせる住まい、素敵ですよね。また白を中心に配色を最小限に抑えることも空間を広く見せるコツ。是非参考にしてみてくださいね。

都市型住宅にも欲しい外部空間

トップライトや換気窓を設けたリビングはそのまま道路側のバルコニーとフラットに繋がります。こちらにもたっぷりの開口を設け、昼間は明るい日射しを十分に取り入れることが可能。また屋根のある外部空間なので天候に左右されず様々な用途に使えそうですよね。都会でも外部環境を身近に感じながら暮らせる都市型住宅です。

センスの良い洗面空間

最後に水廻りを見てみましょう。こちらも木目と白を基調にまとめたデザインが目を引きます。限られた面積を有効に使うべく造作による収納をたっぷり設けています。洗面ボウルとカウンターが一体化した使いやすそうな洗面コーナーには質感のあるモザイクタイルを組み合わせてお洒落な雰囲気に。狭小地でも明確なイメージによって自分好みの住まいが実現できるんです。

株式会社ハウジングアーキテクト建築設計事務所

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