少しでも安くマイホームを手に入れるために!

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Zechenhaus Bochum Kirchviertel, HOMEstaging-RUHR HOMEstaging-RUHR Living room
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誰もが夢見るマイホームですが、それだけになかなか簡単に手が出せるような値段ではありません。できれば可能な限り値段を抑えながらも、自分の希望通りの住み心地のいいマイホームを手に入れたいと皆さん思われるはずです。そこで今回は、少しでも安くマイホームを手に入れるための方法を実例とともに紹介していきます。自分の家を手に入れるには、決して新築だけが手段ではないので、是非コストを抑えたこれらの方法も検討してみて下さい!

ローコスト住宅

ローコスト住宅と聞くと、かなり建物の質が落ちるのではないかと心配に思う方もいると思いますが、建築家の経験と工夫でもって全体を計画していくことで、ローコストでも出来るだけ希望に沿った住まいを作り上げることができます。こちらの若山建築設計事務所が手掛けた住宅は、延床面積約30坪で総工費1810万円というローコストで建てられました。コストを抑えるために、シンプルな形や低価格な素材が用いられていますが、ポイントとなる部分にはこだわりのある形や空間、そして選び抜かれた素材が使われていて、ローコストながら十分に贅沢な雰囲気と空間を創り出しています。

リノベーション(一軒家)

中古の一軒家を購入して、便利で住みやすいようにリノベーションするのも1つの方法です。また、リノベーション時に計画を工夫することにより、さらに価格を抑えることができます。こちらのCOIL松村一輝建設計事務所が手掛けた計画は、古い長屋を購入して新しくリノベーションするものでした。リノベーションでは、コスト軽減のため空間を出来るだけ壁で仕切らず、カーテンの開け閉めで室内を柔らかく区切るような空間にデザインされています。また、解体時に出た建具や床板などを、手摺りや棚板など色々な部分に再利用することでも、全体の価格を抑える工夫がされています。

写真:増田 好郎(ますだ よしろう)

マンションリノベーション

家族が多くない場合は、中古マンションを購入してリノベーションするのも選択肢の1つです。マンションのリノベーションだと、できることに限りがあるのではと不安に思われる方もいると思います。しかし、こちらのマンションリノベーションでは、マンションらしさを消して戸建て感を出すために敢えて天井に勾配のある屋根を取り付けて、1階である住まいの特性を活かして庭に焦点を当てるように計画されています。工夫次第でマンションリノベーションでも、戸建てのような空間を創り出すことができるのです。

写真:RENOVESTATE

セルフリノベーション

床の素材を張り替えたり、壁紙や塗料で壁のデザインを自分の好きなものに変えたりといった比較的簡単なリノベーションであれば、自分自身でやることでコストを材料費だけに抑えることができます。あるいは、専門家に構造や設備についての最低限の全体のリノベーションは頼んで、後の自分で出来る簡単な作業はセルフでリノベーションしていくといったやり方は、時間に余裕があったりDIYが好きな方には全体のコストを抑える一番の方法かもしれません。

プレハブハウス

プレハブハウスとは簡単に言うと、住宅の部材を工場で前もって生産し、現場ではほとんど組み立てるだけで出来てしまう家のことです。工場で部材を大量生産できたり、施工期間が短いことから、低コストでつくることができる住宅です。長年、大量生産による単調なワンパターンなデザインがネックとなっていましたが、こちらのプレハブハウスのように、全体の大きさやインテリアや素材までも好みのものを選べるようなカスタマイズが可能なプレハブハウスも増えています。

コンテナハウス

コンテナハウスとは、文字通り物流で用いられるコンテナを使って建てられる住宅のことです。最低限の住まいの広さとしては十分な大きさと構造的な丈夫さに加え、安価に手に入ることから、複数のコンテナを組み合わせるなどして工夫を施しながら住みやすい住宅へと変身させることができます。あるいは、コンテナの「物流」というモビリティを保ったままの、こちらのような移動可能なコンテナハウスも存在します。定住はしたくないけど、マイホームが欲しいという方にはぴったりの住まいかもしれません。

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