魅せる棚、木製のシェルフ10選

Manami Sakaguchi Manami Sakaguchi
MIMIC -shelf-, Kairi Eguchi Design Kairi Eguchi Design
Loading admin actions …

シェルフとは床と水平に固定された板の上に、物をのせる棚のことをいいます。かつて日本ではシェルフという言葉は使われていませんでしたが、棚をお洒落に表現する方法としてシェルフという言葉が使われるようになりました。シェルフは「見せる飾り棚」として使用されることが多く、生活用品や食器などをしまう収納棚ではなく小物などをディスプレイするために使われます。そんなシェルフには様々な形や素材で作られたものがあります。今回はその中で木製のシェルフを紹介したいと思います。

木のしなやかさが美しいシェルフ

こちらはドイツのデザイナーSTEFAN HEILIGER DESIGNが手掛けた木製のシェルフです。木が創り出す曲線が美しいシェルフですね。棚の中でもスタイルがモダンなタイプをシェルフと呼ぶ場合が多いです。曲線になっていることでひとつひとつの空間の広さが違い、それぞれの空間に合った物を配置し全体的の空間としても合うように考えられてデザインされています。

サイドテーブルにもなるシェルフ

こちらは神奈川県を拠点に活動する株式会社 3RDが手掛けたベッドルームにあるシェルフです。シェルフを前面だけに配置するだけでなく側面にも棚をもってくることでベッドのサイドテーブルにもなります。寝る前に読む本やランプ、観葉植物など何を置こうかと配置するのが楽しい空間がシェルフの魅力でもあります。

オープンシェルフの魅力

こちらは北海道を拠点に活動するTAISETSU MOKKO CO.,LTDが手掛けました。オープンシェルフの特徴でもあり最大の魅力は、側面や背面に棚がないことです。棚がないことで後ろの壁が見え部屋を広く、開放的に見せることができます。また棚に何を置いているのかが一目で分かりやすいですね。白の床にコンクリートの壁の空間に木製のテーブルや木製のシェルフを置くことで、シンプルな中にあたたかみがあり窮屈感を感じない素敵な空間となっています。

高さを変えられるシェルフ

こちらも上記と同じくTAISETSU MOKKO CO.,LTDが手掛けたベッドルームにある木製のシェルフとドレッサーです。木目が綺麗なドレッサーの横に置かれた縦長のシェルフが空間を演出し、存在感を放ちます。高さを自由に変えられるこちらのシェルフは、使用する人が使いやすいように自由にデザインできるようになっています。

横にも縦にも使える

こちらは東京を拠点に活動するTONA BY RIKA KAWATO/TONAデザイン事務所が手掛けました。自然豊かな埼玉県飯能地域の良質な木材は古くから西川材の名で知られています。こちらはそんな西川材の桧と杉を使用されたシェルフです。木肌が美しいこちらのシェルフはシンプルでナチュラルな北欧スタイルやナチュラルモダンによく合います。またこちらの棚は写真のように横に使ったり、縦に使ったりすることができます。

photo by Sono Taneda

組み合わせ自由なシェルフ

こちらは東京を拠点に活動するMEDIUMが手掛けました。アルファベットのDとXのような形をしているこちらはその名もDXです。こちらのようにDXを組み合わせてシェルフとして使ったり、ひとつだけ使ってテーブルとして使用したりもできます。カラーバリエーションも豊富なので、自分の好きなように組み合わせたり部屋のスタイルに合わせて組み合わせることもできます。

変化するシェルフ

こちらは大阪府を拠点に活動するKAIRI EGUCHI DESIGNが手掛けた擬態するシェルフです。より多くのレイアウトを可能にするために自立する為の脚部を持ち、空間に調和する為の棚板を装着できるようになっています。こちらのシェルフは乗せる物に応じて高さと棚板の素材を変えることもできます。空間を演出しながらも溶け込むような工夫が施された素敵なシェルフです。日本に古くからある「組み木」の仕組みを応用し、大きな棚受けや固定具を使わずに強度と安定性を増やされています。シェルフは部屋の物を片付けられると同時に、空間をお洒落に演出するという役目もあります。

壁を利用したシェルフ

こちらは東京を拠点に活動するSTYLE IS STILL LIVING,INC.がフルリフォームを手掛けた住宅の壁を利用したシェルフです。シェルフは収納に使用する為の棚だけでなく、こうしたようにお気に入りの小物や記念の写真をディスプレイする為にも使われます。壁にあることでスペースも幅を取りません。シェルフを上手く使うことによって部屋をよりお洒落にすることができます。

セットアップシェルフ

床に置く収納というより、ふわっと浮いている箱というイメージでデザインされたこちらの木製シェルフは、千葉県を拠点に活動するムラサワデザインが手掛けました。生活や仕事において必要となるものは必ずあります。その保管場所のひとつがシェルフです。シェルフを上手く使いこなすことが、快適な日常生活をおくるひとつのポイントとなります。こちらのシェルフは収納量はそれほど多くないですが、大事なものを置くにはちょうどいいボリュームとなっています。またセットアップシェルフなので使う人が使いやすい場所に取り付けることで、使い手の個性の魅せ場となってくれます。

何もない空間をデザインする

最後に紹介するのは東京を拠点に活動するDRILL DESIGN CO.,LTD.が手掛けたこちらのシンプルで美しい木製のシェルフです。シェルフを使う際には収納する物の種類や大きさ、組み合わせなどを考慮し十分な棚のスペースを確保する必要があります。なぜなら扉がついた収納棚ではなくシェルフは魅せる収納棚だからです。ぎっしりモノを詰め込むよりもゆとりをもって収納するのがシェルフの上手な使い方とされています。物を置いてデザインするだけでなく何もない空間もデザインしなければなりません。そうすることでお洒落ですっきりとした見た目と物が取りやすくなるというメリットが生まれます。

Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine