一軒家とマンションのどちらを選ぶか、悩んでいる方は少なくないでしょう。確かにどちらも捨て難いメリットがあり、とても悩みますよね。実際、どちらも住まわれたことがある方は、どちらが良いか比較して決めれるかもしれませんが、初めての新居探しだとどちらもとても魅力的にみえて、なかなか決められないのではないでしょうか。そこでこの記事では、一軒家とマンションのメリットについて改めて整理します。自分のライフスタイルや予算を照らし合わせながら、選択の一助になれば幸いです。
一軒家の魅力は、その家そのものを所有することといえるでしょう。つまり共有スペースがないため、管理費や修繕積立金、駐車場などの月々の細かな出費がかからず、自分の所有地の中であれば、法律の範囲内で好きにすることができます。家を所有するとい雨天では、集合住宅にはない明確な境界線がありますので、その部分をメリットに一軒家を選ぶ方も多いのではないでしょうか。またご近所付き合いも壁を共有しないので、騒音なども比較的シビアに考えなくてもいいと言えます。小さなお子様がいる場合は、少し安心して生活できるでしょう。写真はARCHITECT SHOW CO.,LTDのM4-house [ House of Overlap ]
庭を持つ、というのは一軒家ならではのメリットです。いまでは集合住宅も大きなテラスが付いているものがありますが、土地としての庭を持つ、地面に暮らすという意味での庭とは大きく意味が異なります。建築計画次第では庭を住宅の一部として延長させることで、より自然に近い生活を目指すことも可能です。もちろん土がある庭ですから、中規模な家庭菜園やガーデニングなども自由にできるでしょう。子供が遊ぶスペースだったり、愛犬が走り回るスペースになったり、様々なメリットを感じることができるのではないでしょうか。ガーデンのアイディアはこちらを参考にしてみては。
一戸建てのメリットの一つとして、家を所有するということがありますが、それは同時に所有物を自由に増改築しても良いということです。例えば家族構成が変わったりした時に、家の間取りを大きく変更することも可能です。空間の用途を変更するのも自由です。もちろん増改築には相応のコストがかかりますが、その自由度は集合住宅よりはるかに大きいといえるでしょう。極端に言えば、大掛かりなリノベーションを行う場合は、スケルトン(構造躯体)まで戻すことも可能です。将来を見据えるなら一軒家にはメリットがあると言えそうです。
一方で、マンションは修繕積立金などがかかる分、将来の修繕計画がしっかりとしていると言えます。つまり建物診断や共用部分の修繕工事があることで、将来的な建物のメンテナンスを心配しなくて良いということです。毎月少し負担にはなりますが、いきなり大きな金額を負担して修繕をしなくてはならないという事態を避けることができます。もちろん各住居内の修繕は含まれませんが、マンションの共用部分であったり配管などのトラブルがあった際に、突発的にコストが発生することを抑えることができるといえるでしょう。マンションの修繕に関するアイディアはこちらから。
マンションは、一般的に一戸建てよりは防犯面での優位性が高いと言われています。確かに一戸建ては、前面道路から直接住戸にアクセスするメリットと同時にだれでも簡単にアクセスできると言えますが、マンションでは共用部に入るまでで基本的には居住者の許可がなければ入れませんし、2階以上であれば道路からダイレクトにアクセスすることができません。何重もの扉で守られているため、防犯の面では優位性があると言えます。
マンションの場合、2階以上であれば採光に関しては比較的優位性があると言えます。一戸建ては周辺の住宅が採光や景色を遮ることがありえます。確かに高さ制限や北側斜線制限はありますが、それでも採光の面ではマンションの方が優位であると言えます。また大規模集合住宅であればあるほど、構造躯体が大きく、その部分が保温効果をもたらすと考えられます。鉄筋コンクリート造はコンクリート部分が暖まりにくく冷めにくいですが、集合住宅はその構造部分を共有しているため、特に冬場の保温には期待できそうです。