寛ぎとスタイリッシュさが両立する15の和空間

A.Imamura A.Imamura
Case Study House #14, NASU CLUB NASU CLUB Electronics
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あなたの和室へのイメージはどんなものですか?居心地は良いけれど、洋風フローリングの住まいには馴染まないなんて思っていませんか?今回は、伝統的な和の要素を取り入れつつ、自由な発想とアイデアで現代的なスタイルに仕上げた和空間を紹介していきます。和空間本来の寛ぎや居心地の良さがありながら、スタイリッシュに仕上げられた空間を見れば、あなたの和室へのイメージも変わるかもしれません。

高座椅子がおしゃれなモダン和空間

現代の生活スタイルに合わせた和空間へ間取りとしつらえを大きくリノベーションしています。建屋の持つ全体の雰囲気を壊すことなく、既存の天井、柱をそのまま利用しながら縁なし畳や高座椅子など、新しい素材との組合せでモダンな和空間をつくります。縁側から眺められる庭の緑と床の間の朱色が美しいコントラストを加えています。



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フィン・ユールの自邸のイメージで和空間

フィン・ユールの自邸のイメージを和空間に取り入れたこちらの住居。 北欧モダニズムを支えた建築家のフィン・ユールの自邸のように、天井は印象的な蒼と無垢材の組み合わせに。開口部から差し込む光を柔らかく反射し、北欧と日本の共通する美意識を感じさせます。

クレジット: Smart Running一級建築士事務所 小泉一斉


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和空間のおしゃれな壁素材

伝統的な手法が用いられ、木の温もりと共に伝統的な様式が高級感を演出する和空間。以前は、無垢材でつくられていましたが、現在ではでは造作用集成材が殆ど使われているといいます。こちらの和空間の壁材は表面無垢の突板材に。 壁面を床の間に見立て壁床としています。ラフな質感と和室の上品さがおしゃれにミックスします。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

壁材としての木の6つのメリット

飾らない美しさが漂う民藝の家

「すまいに和と洋の美しさを持たせたい」というオーナーから依頼から計画されたこちらの民藝の家。

フローリングと段差のない畳の和空間は、洋・和どちらの雰囲気にも馴染みます。シンプルで飾らない美しさが際立つよう、畳の縁もコントラストの無いデザインですっきりとまとめます。直線的な空間が間接照明で美しく際立ちます。

床の間で現代的なアレンジ

床の間は、和室の座敷飾りの一種として一段床から高く作られており、掛け軸をかけたり、置物や花を飾ったりします。シンプルな和室の中でアイキャッチとしての効果があります。間接照明を設置する、床の間の壁の壁紙を変えるなど現代的なアレンジが可能なところでもあります。こちらは床の地板にブビンガの一枚板を使用、黒縞の入った赤い木の色は際立った存在感を与えています。

柔らかいモダン和室の雰囲気

正方形の縁の無い琉球畳ですっきりとしたモダンな和室。中庭に向かってつくられた地窓は、床に近い低い場所に設けられているので庭を魅せるのにも効果的です。天井に板が使われることで木材のナチュラルなアクセントが加えられ、柔らかい和室の雰囲気を惹き立てます。

和室のグレーコーディネート

和室の壁と琉球畳をグレーでコーディネートし、従来の和室の印象からよりモダンな空間に。グレーの濃淡と天窓からの採光がリズムを生み出し、単調になりがちな和の空間に彩りを添えます。和室のグレーコーディネートは、洋風フローリング空間のとも馴染みがよいですね。

突上窓のある茶室

茶道を嗜む施主が自宅でも茶道の稽古がしたいという要望でつくられた茶室です。天窓から差し込む光は、茶室に幻想的な雰囲気をプラスしていますね。 茶室に設けられる天窓を突上窓(つきあげまど)と呼びます。直線的な開口部は現代的なアレンジを与えています。

和室の建具とフローリング

淡い木目が美しく間接照明の光に映えるモダンな和室。床の間などの伝統的な和室の建具はそのままに床材は、畳ではなくフローリングに。壁や天井との統一感があるフローリングを選んでいるので、違和感なく和室造作に馴染みます。

壁材にこだわって

ウッドパネルとグレー壁材の組み合わせで、垂直ラインを強調したこちらの和室。異なる壁材の質感で表現した直線的なラインはより和室のおしゃれさを強調します。琉球畳で正方形でより統一感が生まれています。

コンクリート壁材の和室

一般的な和室と言えば、左官仕上げの土壁などを想像しますが、こちらはなんとコンクリート壁材の和室。同色の琉球畳を揃えて、コンクリート現しの素材感をより惹き立てます。天井照明は、ダウンライトですっきりとまとめて。現代的な床の間に飾られた美術品がインテリアに上品さを加えています。

折り上げ天井で奥行きを

壁材の色と統一感のある琉球畳のモダンな和室。天井のある部分を一段高く掘り込んだ折り上げ天井は奥行きが出るので、天井が高く見えて開放感が高まります。間接照明の温かみのある黄色い光と窓の緑のコントラストが美しいですね。

障子の組子デザインで

木製の天井と梁が温かい印象をつくる和空間。障子の組子が印象的です。障子には、枠の形状や組子のデザインに色々な種類があり、採用するデザインによってインテリアの雰囲気を変えます。

クレジット: photo by yiaクレジット: photo by yia

露地を彷彿とさせるアプローチで特別感

茶室へと至る細長い道や通路を露地と呼びます。こちらの自宅には、そんな露地を彷彿とさせるアプローチが設けられ、日常生活から離れ和空間の特別な雰囲気を与えています。アプローチの曲線や飛び石は、まるで自宅内にある小さな庭のようですね。

天井デザインにこだわって

生活空間から少し趣を変えて、「離れ」の様な位置づけでつくられた和空間。様々な高さに窓が配置され、異なる方向から差し込む採光が上品で特別な雰囲気を与えています。天井は、網代張りのパターンがモダンな印象に見えますね。

クレジット: 撮影 Stirling Elmendorf

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