ステップで空間に豊かさを生んだ家5選!

K.Matsunaga K.Matsunaga
037軽井沢 I さんの家, atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE atelier137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE Modern living room Tiles
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現代の住宅は、間仕切りが少ないワンフロアによる間取りが増えています。全体が一体となることによって家族の気配を感じ取れ、普段使わないデッドスペースを生むこともありません。しかしただ広いだけだと締まりのない空間になることもあります。ステップによって空間を分ける手法は、リズム感を生み間仕切りを設けなくともゆるやかに役割を分けることが可能です。歩いた感覚や、視線の抑揚によって暮らしに豊かな変化をもたらします。ステップのある素敵な家を5軒見てみましょう!

石井秀樹建築設計事務所が手がけた、東京郊外のベッドタウンにある家。50代のご夫婦と愛犬のための家として計画されました。2人で住むため、より自由な暮らしを楽しみたいというのが住まい手の要望。2つの中庭をぐるりと囲み、「8」の字の回遊空間が設けられました。家の中にいながら、まるで街路を歩いているような雰囲気で、土間との間に設けられたステップは散歩をしたり、段差に腰掛けたりという使い方ができます。好きな場所に好きな場所で思い思いに楽しめる工夫が実現されました。本住宅については「プライベートの中のパブリック。多彩な空間を楽しむ家」で詳細を紹介しています。

STUDIO R1 ARCHITECTS OFFICEが手がけたこの家は、都内の住宅密集地にあります。敷地に高低差があり、隣地は2.5mもこの家よりも高いという環境に特徴がありました。1階部分の環境の悪さを解消するべく、また東側にある神社と公園の好環境は生かすようにと十分な採光が確保されています。住まい手の要望だった広い収納は中間階のロフトとして設けられ、それによって生まれたスキップフロアが空間にリズムを与えながら心地よさをもたらしました。本住宅については「周辺の環境を活かした建物「仙川の家」」で詳細を紹介しています。

ATELIER137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICEが手がけた、軽井沢の森に建つ山荘です。緑豊かで別荘地として人気がある軽井沢。爽やかな気候を楽しむため、心地よい季節を迎えるころに訪れる人々も多く見えます。豊かな周囲の森と一体になるような佇まいのこの家では、大きな窓から軽井沢の自然を室内にいながらも感じることができ、ゆったりとくつろぐには最高の場所でもあります。リビングとダイニングキッチンにはステップが設けられ、包み込まれるような安心感とくつろぎがリビングにより生まれる空間となりました。本住宅については「森と一体化する平屋の住まい」で詳細を紹介しています。

設計組織DNAが手がけた、別荘地の一角にある家です。高低差が最大6mもある斜面であり、難易度の高い敷地でした。景色を室内に活かすには、LDの空間が6mも高い場所に設ける必要があります。年配のご夫婦が住まう家ながら、6mという高低差があるため建築家はこのハンデを生かし、楽しみながらLDへ向かって歩けるようにという思いを込めたプランを提案しています。緑豊かな森の心地よい景色が広がるLDKを目指すためにうまれた空間のスキップフロアは、天井が高く開放的でこの地の高低差を最大に利用した豊かさをもたらしています。本住宅については「佐用の別荘」で詳細を紹介しています。

向山建築設計事務所が手がけた、住宅街と緑がバランス良く共存する場所に建つ家。住まい手の要望は、「シンプルで明快ではなく、迷路のような家」というワクワクさを感じさせる言葉でした。そこで建築家は、家の中の移動を楽しめるようにとあえて動線を長くとるプランとなっています。スキップフロアが各階へのアクセスや空間をユニークに切り取る効果を生み、家族が顔を合わせやすい空間が生まれました。本住宅については「2つの階段が家族のつながりを生む!室内の移動も楽しめるモダンな住まい」で詳細を紹介しています。

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