ガラスブロックの屋根が素敵!ゆったり過ごしたい家族のための平屋

K.Yokoyama K.Yokoyama
土の器:大網白里町の家, AIRアーキテクツ建築設計事務所 AIRアーキテクツ建築設計事務所 Modern houses
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今回ご紹介するのは、家族6人のための平屋の住まいです。余裕のある広い敷地を生かし、外に広がりを見せるオープンな作りの住宅となっています。また、キッチンやバスルームにはガラスブロックによる屋根が設けられ、室内なのに外部空間のような明るく快適な雰囲気を味わえるのも大きな特徴です。この住まいを手掛けたのは、千葉を拠点に活動するAIRアーキテクツ建築設計事務所です。一体どんな様子になっているのでしょうか? さっそく詳しく見て行きましょう!

写真:平井広行 / (有)平井写真事務所

オープンな雰囲気の平屋建て

住まいのロケーションは千葉県。もともと都内にお住まいだったクライアントさんご夫婦ですが、海外留学中の2人の子供たちとご両親を合わせた計6人で暮らすための新しい住まいを計画し、実現したのがこの家です。敷地のある地域は、温暖な房総半島の太平洋側いわゆる外房にあり、高齢のご両親も安心してのんびりと過ごせる雰囲気となっています。住まいの敷地は、東西に長い形状の約200坪という広さとなっており、北側以外は特に隣接する建物がなくゆとりがある条件だったため、広がりを持ったオープンな作りの平屋建てとなりました。すがすがしい青空に映える白い外壁のさわやかな住宅で、自然豊かな環境でリラックスしたクライアントさん家族の暮らしぶりが思い浮かぶような、素敵な住まいの外観となっています。

外へと広がる住まいのレイアウト

こちらは家族が集まるLDKの様子です。住まいのレイアウトは、まず家族それぞれが必要としている4つの個室を均等な距離間で配置し、その中央にできたこの大きな空間をみんなが集う家族室として割り当てました。さらにその周辺に生まれた隙間スペースを外に開くように玄関、インナーガーデン、キッチン、バスルームとレイアウトし、それぞれにはガラスブロックによる屋根を設けています。住まいの中央に位置するこの家族室には、高窓から落ち着いた採光をもたらし、ゆったりとリラックスして過ごすことが出来るようになっています。

光と影の変化を楽しめるガラスブロックの屋根

ガラスブロックからなる屋根は、室内にいながら空を身近に感じられたり、太陽の気持ち良さを実感できたりと、様々な効果をもたらしてくれます。また、ただ「採光」という点だけでなく、雲の動く様子や日が暮れる時など一日や一年の中でガラスを通して変化する光と影の美しさをアートのように、視覚的にも住む人をいつも楽しませてくれることでしょう。壁や床に映し出されたガラスの影や反射が、その様子をよく物語っていますね。

すっきりとまとまったキッチン

こちらはキッチンスペースの様子。屋根にはガラスブロックがかかっており、まるで屋外で料理をしているかのような明るく快適な雰囲気で、白を基調としたモダンな空間もますます美しく引き立っています。L字型の配置でオープンな作りとなっており、すっきりとまとまっている印象のキッチン。リビングにいる家族とも距離が近くなり、すぐにコミュニケーションが取れるのも便利ですね。

光が差し込むバスルーム

ガラスブロックによる屋根に加え、バスタブに面して大きな開口を設けたシンプルながらもモダンなバスルームの様子。まるでアウトドアでのバスタイムを過ごすかのように、太陽の光や外の眺めも楽しめる開放感あふれる快適なバスルームとなっています。周辺の建物とも距離があるのでそれほど視線を気にする必要もなく、思う存分ゆったりとくつろげる空間となっているようです。

外部と内部がゆるやかにつながる住まい

周辺の建物との距離が離れていたり敷地が広すぎたりすると、住まいが孤立しどこかポツンと建っているような雰囲気になることも。しかしこの住まいは、周囲との環境にゆとりをもって建てられてはいるものの、住まいが室内の中心から外へと広がるような作りとなっているため、外部と内部が自然とゆるやかにつながり、周辺にも町にも上手になじんだ住宅となっているようです。

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